かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

12月9日 あったらいいなの授業の工夫

現実的ではないけれど。

授業を受けやすくするために、あったらいいなーと思う工夫を書いておきます。

 

①ビデオ鑑賞のときは、各個人のデバイスを使う。

明るいままの部屋でスクリーンにビデオを映し出すと見づらいことがあるので、部屋を暗くする先生も多くいらっしゃいます。

f:id:yukana777:20191207205216j:plain

視覚過敏のある私にとっては、まぶしくてまぶしくて、とっても疲れます。映画を2時間見たあとみたいになります。あまりにチカチカが激しいときは、諦めて音だけ聞いていることもあります。

さらにその音も、たいがいは音量が大きめなので(スマホを見ている多くの学生を集中させるためでしょうが)、私は耳栓をしてじっと息をひそめるようにしながら見ることとなります。 

 

そこで。

あらかじめWeb-Classのシステムなどを使って各個人に動画のURLを配布しておき、それぞれが自分のパソコンやスマートホンで見る形式にしてもらえたら助かります。

自分の見やすい輝度・音量に調節することができるし、なんならイヤホンも使えるし、聞き取れなかったところを繰り返して見ることもできるからです。

実際、とある小学校でので講話を聴いたときは、各個人がスマホで指定されたサイトに飛んで動画を見るというこの形式でした。とても助かりました。

 

もちろん、大学の毎回の授業では、なかなか実践に移しにくいと思います。

動画を見ずにスマホやパソコンで関係ないことをしだす学生がいたり、著作権やプライバシーなど大人の事情・データ量的に学生には配布できない動画もあったり。

 

 

②グループ討論では、複数の教室を使って空間的ゆとりをもたせる。

ぎゅうぎゅうの教室でグループごとの話し合いをすると、かなり騒がしくなります。

お互いの声を聞き取るためにさらに声を張り上げる人たちもいて、悪循環。

 

留学中、大学でも小学校でも、授業中グループ討論やグループ学習の場面になると、「教室を出て、好きな場所で話し合っておいで!〇分になったら帰ってきてね」ということがよくありました。

日本の小学校や大学には、なかなかそういった設備(廊下やホールのあちこちに話し合いのできるテーブルとソファが用意されているなど)がない文化なので、あれをそのまま持ち込むことは難しいと思いますが、教室を複数使うことはできるのではないでしょうか。

1度だけ、今の大学の授業でも、「ここから先はグループ学習だから、この教室に残ってもいいし、図書館でもラウンジでも好きなところでやりなさい」ということがありました。

 

そんなふうに、「今から20分グループ学習!」となったときに、先生がちらっと周囲の空き教室を確認して、「じゃあ、ここと、右隣の教室を自由に使っていいよ。20分後には戻ってきてね」と言ってくれたら、ごちゃごちゃはかなり解消されるのではないでしょうか。

もちろん、移動を面倒がる学生も多いので、実際にはなかなか上手く分散しないのかもしれません。少し話は逸れるけれど、小学校だと先生の目が届きづらくもなるし。

 

 

③質の良いピンマイクを使う。

私の通う、某国立大学へのお願い。

頼むから、ピンマイクを新調してください!

学生の発表のときに席から席へ渡されて使われるピンマイクですが、声が入ったり入らなかったりブツブツ切れて聞きづらいし、入ったかと思えばハウリングがひどいのです。

 

 

④引きずっても大きな音の出にくい机と椅子にする。

これまた現実的ではないけど、いつも願ってることです。

うちの大学の机と椅子の足は金属製です。教室への出入りなどで一斉に机や椅子が少しずつずり動くと、すごい音がします。

「机を動かして、グループ学習しやすい形にしましょう!」なんてのは最悪です。机が重たいので、みんな持ち上げられずに引きずるしかないので。

特別支援学校のように、すべての椅子と机の足にテニスボールをつける、みたいな対策でもいいかもしれません。

 

 

 

などなど。

実現可能性を無視すれば、出てくる要望にはきりがない~ないない~

まあサンタさんの季節だし、いいのです。