かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

感覚過敏

これもこれで、ふつうの先生

小学校 特別支援学級の担任になって、半年。 昨日の朝。 教室で予定ボードを書き直していると、クラスの子たちがランドセルを背負ったままやってきて、モジモジしはじめました。 「せーの。」 「かっぱせんせい」 「たんじょうび」 「「「おめでとー!」」」…

10月26日 イヤーマフと、ディズニーってほんとすごいなという話

先日、ディズニーシーに行ってきました。 小学校の頃から、ディズニーリゾートへ行くことが大好きでした。 毎回、日が暮れる頃にはぐったり疲れて、だいたい風邪を引いたりして、「もう当分は来なくていいや」って思うんですけどね。半年もすればそんなこと…

12月27日 給食指導、ふたたび。

3か月ほど前から、週に1回、公立小学校の特別支援学級で支援ボランティアをしています。 その学級では、朝の会で日直の子どもがその日の献立を読み上げます。 そのときに、知らない名前の料理や、匂い・食感・見た目が苦手だとわかっている料理の名前が出…

12月17日 うるさい放送としずかなパニック

ギチギチきしむ古いキーボードが頭に直接取りつけられて、そのキーをひとつひとつ強く押しつけられているような感覚。 同時に、耳の端をバイオリンの弦の代わりにされて、キィーコキィーコ弓でひかれている。 大学の図書館の閉館を知らせる放送が、大音量で…

12月9日 あったらいいなの授業の工夫

現実的ではないけれど。 授業を受けやすくするために、あったらいいなーと思う工夫を書いておきます。 ①ビデオ鑑賞のときは、各個人のデバイスを使う。 明るいままの部屋でスクリーンにビデオを映し出すと見づらいことがあるので、部屋を暗くする先生も多く…

11月26日 聴覚過敏いろいろ+耳栓あるある

障がい学生支援室のインコ先生の紹介で、私と同じく聴覚過敏をもつ大学生のきつねさんという方と知り合いました。 支援室に隣接する面談室で、インコ先生もまじえて1時間ほどお話ししました。 (水彩色鉛筆の色が綺麗に撮れないので不満…) きつねさん本人…

11月19日 神速!インコ先生

大学の講義棟の1階。 みんなが通る学務課の横に、障がい学生支援室の掲示板があります。 そこに、今日からこんなポスターが張り出されました。 私が「周りの人にも、こういうことで困っている人がいることを知ってもらえたら」(11月14日 避難訓練から避難…

11月14日 避難訓練から避難せよ!

大学の避難訓練 「訓練です、訓練です…」と放送の後、全教室の学生がわらわらと外へ歩きだす、大学の避難訓練がありました。 予めおよその時刻はわかっていましたが、突然の放送とその音量に驚きました。 そこからみんな避難のために立ち上がります。すると…

10月24日 パニックの定義

ちなみに、少し前に本で読んでから覚えて使っている基準は、DSM-5の「パニック障害」の項目にある「パニック発作」のものです。 A.繰り返される予期しないパニック発作 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加 発汗 身震いまたは振え 息切れ感または息苦しさ …

8月11日 どーしょもない味覚

もう何度も考えたり、記事にしたりしている、味覚の問題。 ぜんぜん、解決しないのです。 好き嫌いの多さを、「どーしょもない奴だな」と笑われたこと。 他愛ない冗談だとわかっていても、すなおに、傷つきました。 頭のなかにごつごつした岩が入ってしまっ…

7月13日 運動と過敏さん

このところは調子よかったのに、ここ数日また過敏が激しいみたいです。 試合が近いのに、道場の練習が嫌で嫌で、毎回行く前は憂鬱です。あんなに好きだった練習なのにな。 更衣室や練習中、ふと他の人と近づいたときのにおいで気持ちが悪くなります。誰かが…

7月7日 給食指導、どうしよう。

友人に誘われたイベントで、山へキャンプに行ってきました。 静かでとっても過ごしやすかったのですが、やはり困るのは食事の時間。 学校の宿泊活動の悪夢、再来です。 活動して腹ペコなのに、苦手な食べ物だらけ。 空腹に負けてがんばって食べたら、例によ…

6月27日 イヤーマフ

ついに、イヤーマフを使い始めることにしました。 聴覚過敏保護マークのステッカーも届いたので、さっそく貼りました。 使用1日目 効果は、絶大。 耳栓のように、自分の声や足音が響いてしまって気持ち悪いということもほとんどありません。 エビリファイで…

6月6日 夏と肌

もともとアトピー体質で肌が敏感な方なのですが、夏の汗ばんだときはさらに敏感になります。 日焼けもしたくないのだけど、ちょっとでも強い日焼け止めを塗るとしばらくしてヒリヒリどうしようもないほど痛くなってきてしまいます。 室内は室内で、あんまり…

5月24日 聴覚過敏と怒鳴り声

父上はきっと、ちょっと離れたところから、大きめの声で指摘しただけだったのかもしれない。いらだっていつもより声のトーンが上がっていただけだったのかもしれない。 私以外は、「怒鳴られている」なんて、感じていなかったのかもしれない。 そう考えると…

5月16日 なにも見たくない日

なにも見たくないし、なにも聞きたくない。 なにも私の中に入れないで、ぎゅっとダンゴムシのようにちぢこまっていたい。 今日はそういう日みたいです。 過敏と関係あるのかは、よくわからない。 風邪というわけでもなさそうなのに、朝から体が重だるいです…

5月6日 大教室と、つかれる毎日のこと

日常のなかのいろんな困っていることの多くは、薬で症状が抑えられたことで楽になったり、良い対処法が見つかったりして、なんとかできるようになりました。 ただ、毎日のことでまだ、解決法が見つかっていないこともあります。 それが、授業が始まる前の教…

5月3日 どっくんどっくん

騒がしいところに出かけた後には、とっても疲れて、しばらく寝込んでしまいます。 家族と出かけるときには毎回「かっぱはすぐ『帰ろう帰ろう』って言うからつまらない」「それでよく東京に住めたものだ」と文句を言われてきました。 「そういうものだ」と思…

4月28日 「易刺激性の緩和」ってこういうことなのか

騒がしい駅を歩いていて、ふと気づきました。 そういえば最近、道を歩いていても、頭が忙しくない。 前を見て歩いていると、思い出すことがいっぱいあって忙しいのです。 思い出すことの9割は、そのモノを見ていつも思い出すことです。同じような風景、匂い…

4月4日 スーパー対策

生活のためには、なんとかして週に一度は行かないといけないところ、スーパー。 いくら嫌いとはいえ、毎回コンビニに買い出しに行ったり、外食で済ませるわけにもいきません。 だからこの方法は、調子が悪くないとき限定。 「とりあえず急いで切り抜ける作戦…

3月28日 感覚世界の雨

しーちゃんに何度もおすすめされた本を買いました。高かった。 でも、中身はとても興味深かったです。 とくに、発達障害についての章。先入観で無理やり自分のことに当てはめたくないよなあと思い、何も考えず知識の吸収として読んでいたのですが、どうにも…

3月27日 思考のスロット数

今日は、すごく大変な1日でした。 何か大きい出来事があったわけじゃないのだけど、一日中ヘリコプターの音や上の階の水の音で落ち着かなくて黄色モード。 夕方からはずっと、黄色と赤の間であっぷあっぷしていました。 それで、毎日1錠ずつのエビリファイ…

3月25日 発達検査の結果と診断書

発達検査の結果が届きました。 検査そのものを受けてから2か月弱。やっとか―!という気もち。 診断書 封筒を開けると、まず入っていたのはADHDの診断書でした。 ADHDについてはおそらく診断がつくと聞いていたので、そこまでの驚きはなく。 ADHDについては…

3月22日 食べものの好き嫌い

春休みなので、大学の英語漬け合宿やら、部活の合宿やら、楽しいお泊り行事がいっぱいあって楽しかったです。 そのなかで、たくさん動いておなかが空いているのに、目の前に出された食事がほとんど食べられなくて悲しい、ということが何度もありました。 ア…

3月5日 色眼鏡がやってきた

家に帰って、父上にただいまを言って、コートを脱いで、いつもどおり机に座って、ライトをつけて、手帳をひらいて。 はて、と思いました。 「父上ー、蛍光灯、暗くない?もう切れちゃいそう」 そう言いかけて、思い出しました。 そうだ、新しい眼鏡してるん…

2月22日 講義棟前からの脱走②

自分のことなのに、わからないことばかりです。 どうして、とくにうるさかったわけでも、まぶしかったわけでもない講義棟の前で、逃げたくなったのか。 どうして、最近までそんなことなかったのに、苦手な場所から走って逃げ出すという行動が出るようになっ…

2月11日 授業中のちょっと困る場面まとめ

今学期の授業が終わりました。 春学期からは、必要な授業には先に配慮願を出しておくことになるそうなので、改めて授業中のちょっと困る場面について、まとめなおします。 また思いついたら追記します。 大学の授業や休み時間。 今まで、ただ「なんかヤダな…

1月30日 道に迷うならひっそりと

クラスメイトのネコちゃんとウサちゃんとお鍋をしました。 夜9時頃 大学一年生の頃から何度も遊びに来たり泊まったりしてるネコちゃんちとはいえ、私は方向音痴でそれはもうしょっちゅう道に迷うから、こうして聞いてくれるのは入学以来いつものことなのです…

1月25日 みつかっちゃった

今日。 こんなとこ見られたくなかったのに、見つかりたくなかったのに。 私は、パニックを起こして、階段の隅にうずくまったまま動けなくなっているところを、クラスメイトの何人かに、見つかってしまったのでした。 仲良しのふたりが、私のことを心配そうに…

1月21日 妹のほうがまぶしさに弱くて、私のほうがまぶしさに弱い

「妹のほうが単なる明るさのまぶしさに弱くて、私のほうがコントラストの違いによるまぶしさに弱いんじゃないか」 と、今日思った。 さて。 母と妹は、日本人には珍しいくらい、私よりずっと明るい茶色の瞳をしています。 そして虹彩の色が薄い人の特性とし…