かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

12月14日 言葉が変換できなくなるときの頭の中メモ

12月13日の分の困ってたときメモ(1)

 

 昨日、専門家の先生の方に面談していただきました。

でも、いろいろな要因があって、途中からだんだん、先生の言っていることがよくわからなくなってきてしまいました。

主張が理解できない、というよりはもっと根本的なところです。

字義通り、「言っていることがわからない」。

音は聞こえるけれど、意味としてうまく頭に入ってこないのです。

 

ひどいパニックになったとき、まれにこういうことが起こります。

思い起こせば中学の部活のときにも一度こんな体験をしたような気がするのですが、「なんかおかしい状態が起こる」と自覚的になるほど頻度が上がったのは、今年の夏ぐらいからでしょうか。

 

何度も経験するにしたがって、だんだんそのときの自分の頭の中の様子を覚えていられるようになりました。よくわからないときのことが、少しずつわかってきました。

細かく覚えている、というよりは、毎回なるたびに少しだけ頭に残っている断片的なイメージを、数回分まとめてつないでいるかんじ。つぎはぎ予想図です。

なので、これも今後の予防と対策のためにメモしておきます。

 

例えば、昨日の面談での例。

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どばーーーーさらーーーーっと喋られたとき、

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普段は問題なく理解できます。なんなら自分もそういう話し方をしてしまうし。

この絵で正確でないのは、ふつうは、こういうふうに文字に変換して理解していないということです。音から直接意味になるというか。

他の人が母国語を聞いて理解しているときも、いちいち頭のなかで文字に起こしたり、表にまとめたりなんてしないと思います。ただただ、わかる。

 

それが、だんだん苦しくなってくると、

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音から意味への変換が必要になります。

 

ちょうど、パソコンで文字を打つときの変換に近いです。

頭が砂嵐になりかけてきた初期は、

「じぶんのとくいなことふとくいなこととか」を、
「じぶんの」「とくいなこと」「ふとくいなこと」「とか」

と区切ってスペースボタンを押せる。まだ正しく変換ができます。

 

それが、さらにいっぱいいっぱいになってくると、区切るのが追いつかなくて

「じぶんのとくいなことふとくいなこと」「とか」

とまとめて処理しなければならなくなってきます。

 

こういうときはすぐ変換できないので、とりあえず頭の中の冷凍庫のようなところに入れておきます。

それで、話し手が一息ついたときとか、話し終わってからゆっくり解凍して、意味を理解するのです。

よく、外国語で話しているときにその場では聞き取れなくても、数分経って忘れた頃に急に「あ、さっきああ言ってたのか」ってなることがあると思います。(これは友人知人もなるって言ってたから共通する感覚のはず)あんなかんじ。

その、あとから頭のバックグラウンドで処理されるべき「とりあえずフォルダ」、冷凍庫の中身が入りきらなくなると、次の段階であるパニックになるのだと思います。たぶん。

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 もう、ところどころしか聞き取れない。

厳密に言えば、聞き取っても処理するスペースがないのです。最初と最後らへんは覚えてられることが多い…気がするけど、よく覚えてない。

そうなのです。

いちばんいちばんよくわかんなくなってるときのことは、よく覚えてないのです。言語化したり、自分自身の状態を把握する余裕がないからだとは思うのですが。

だからパニックって呼ぶのかなあ。

 

 

最近発見したこと。

こういう、言われても理解するのが大変なときでも、文字で書かれていれば、比較的難解な文章でも問題なく理解できます。

音から変換する冷凍庫が必要なくて、最初から、意味として読めるからだと思います。

だから、私のパニック対応のプロになってしまった友人は、私の様子がおかしいときは、スマホのメモ帳に文を書いて見せてくれます。正直とても助かる。

対策はこれでよし。

 

問題は、予防です。

どばどばーーーさらさらーーーっと話されても、毎回困るわけじゃないし。緊張や不安で、とくに固まってるときに起きるような気がします。

 

そういう場面でどさどさ情報が入って処理しきれなくなってきても、「あ、ちょっと待ってください」って、なかなか自分で言い出せないのです。そこが問題。

言われたこと理解するのに忙しくて。なかなか、自分の状況を見て判断する余裕がありません。

 

ここができるようになれば、きっとパニックはすごく減るんだと思うのです。

わかってはいるけれど…すぐできるようになれば苦労しないんだよな。

 

 

 

そんなわけで、この日は朝からぐったり疲れました。

 

一日中、この警戒モードというか、過敏MAX!みたいな状態が続いてしまい、どこもかしこもうるさいし、しんどい。

5時間目の音楽の授業は諦めて家に帰ることにしたものの、電車も電車で大変。

途中下車しては頭が落ち着くまで休み休み帰っていたら、なんだかんだ3時間近くかかってしまいました。何はともあれ無事に帰宅できてよかったです。

 

 

布団に入って、さて安心。

と思ったら、終身直前でまた別の原因でパニックになってしまい、今度は過呼吸まで出てきてしまった。踏んだり蹴ったりな一日です。

これもこれで別記事にメモしておこうと思います。