かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

先生になって、1年

 

4月から、教員2年目になりました。

初任者としての昨年度1年間は、「気が付けば、」なんて言えないくらい、長かったです。大学受験の1年よりも長かった。

 

辛かった思い出もあるけれど、楽しい思い出の方が多いです。充実していたと胸を張って言える。

 

それもこれも、管理職の先生方、周りの先生方のおかげです。

上辺だけの感謝ではなく、本気でそう思います。

 

せんせいと呼ばれるようになった、今の生活。

 

相変わらず、大きい音は苦手。運動会練習では、マイクの音がしんどくてイヤマフをつけていることも多いし。

書道の墨汁の匂いがどうしても気分が悪くなるので、教頭先生にお願いして、書写の授業は別の先生に代わってもらってたり。

校舎の中の騒がしさで疲れるので、毎日10時前には就寝。ちなみに職員室内もけっこう騒々しいので、定時で帰宅して、家で仕事をするようにしてたり。

 

同僚の先生から、私の知らないところで校長先生が私を気遣ってくださっていたことを聞きました。「かっぱさん、職員室でもイヤマフしてるよね。うるさいのかねぇ、大丈夫かねぇ」と心配してくださっていたと。

 

教員で唯一、運動靴でなくスポーツサンダルを履いていることに関して他の先生から指摘されたとき。

教頭先生も、主幹教諭も、私がいない会議で私のことをかばってくれたそうです。

私が紙面で伝えた事情(靴を履く感覚が窮屈で耐えられず、無意識のうちに脱いでしまうこと)を分かりやすく伝えてくれたと聞きます。

 

私を指導する担当の先生は本当に多忙なのに、墨汁の匂いで気分が悪くなる私の代わりに、うちのクラスの書写を受けもってくださいました。

 

他にも、上げきれないほど。

私は、この学校でなければ、1年間先生を続けられなかったと思います。

それから、家でおいしいごはんを作って待っていてくれるおばあちゃんや、洗濯物をしてくれる母親や妹。家族にもありがとうの気持ちがいっぱい。

今年度は、感謝を言葉で、働きぶりで返していく2年目にしたいです。

 

 

 

最後に、近況をちらっと。

校内分掌で重たい役職をもらい、クラスの担当人数が増え、担当教科も増え、空きコマは減り…………ようするに、仕事がとっても増えました。

 

昨年度はほぼ毎日定時退勤できていましたが、流石にそうもいきません。

正直、ちょっとだけ辛いです。放課後の職員室は騒がしいし、暗くなってからの帰路は目がチカチカして危ない。なんとか、週に2回の定時退勤は死守しています。

 

毎日は相変わらず充実しています。授業も、子どもたちとのかかわりも楽しい。けれど、体はとっても疲れているみたいです。6時までに帰れたら、夜7時半には寝ています。毎日睡眠は10時間くらい。

これはこれで健康的で良いのですが、趣味の手帳書きだったり、家族との会話だったり、好きなことをする時間があまり取れないのが小さな悩み。

 

ちょっと愚痴が多くなっちゃったかな。

でも、とりあえずは、心も体も元気です。

 

 

今年も1年、がんばれそう。

なんとか楽しくやれそう。

 

今のところ、素直にそう思えます。