かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

5月31日 じわっと痛い触覚の変化

エビリファイを飲みはじめての影響なのかは断定できないけれど、「あ、前と変わった」と思ったこと。

 

テコンドーという空手のような武道をしています。

そのなかの型という種目がとても苦手です。決められた動きを美しく力強く再現しなければならないのですが、どうにもこうにも、思った位置に体を動かすのが難しいのです。

「拳は目の高さ」と言われてもどこが目の高さなのかわからないし、鏡を見るとますます体の動かし方がわからない。よく、鏡を見ながら文字を書こう!という実験がありますが、あの難しさが常に続いているかんじです。

 

それはともあれ、その型の指導で、いつも困っていることがありました。

体の形を教えるために、先生や先輩が教えられる側の腕や手首を軽くつかんで、動かすことがあります。

その「つかまれる」ということが、苦手なのです。

触られると、じわっと痛いんです。

 

じわっと、何かが伝わって痛い。

厳密には、「痛い」と「痒い」の真ん中とでも言いましょうか。

どこにも無理な力は加わっていないし、きっと先生方はそっと触っているだけなのだと思います。強くつかまれたりとか、つねられたりとか、そういう「痛い」感覚とは違います。

 

とっさに腕を振り払って逃げ出したくなるけど、そこは指導中なので我慢。

昨夏頃からちょっとしたトラウマで手首をぎゅっとつかまれるのが苦手になってからは、ますますストレスでした。

「今はダメだ」モードで我慢に我慢を重ねていると、

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4月7日 自己肯定感と頼れる人 - かっぱちゃんの耳

やっぱりある瞬間パニックになってしまう。そんなことの繰り返しでした。

 

 

それが、昨日の練習で、「あれ、何か変わったぞ」と思いました。

1か月ぶりに参加した道場の稽古。

自主練習の時間に、先生が私の手首をもって姿見の前へ引っ張っていきました。以前ならそれだけで、パニック案件です。

腕を軽く前に押され。肩を開くよう直され。拳をぎゅっと固められ。15分弱、先生にあちこち体の形を直されながら指導を受けました。

 

心配顔のしーちゃんに「ねぇ、大丈夫だった?」と聞かれるまで、自分が平気な状態であることに気づきませんでした。

いつもならとっくに黄色ゾーン。下手したら赤ゾーンにいるところなのに。

 

そういえば、ぜんぜん、痛くなかった。嫌な感じもしなかった。

「あー、つかまれてるなー」って、感じただけ。

今日はたまたますごく調子がいいんだろうかと考えたけれど、そういえば数日前に男の先輩にひょんなことから手首をつかまれたときも平気でした。

 

思い起こしてみれば、最近は聴覚過敏も落ち着いています。音や刺激を原因としたパニックを起こすことは、ここ1、2か月でほとんどなくなっています。

易刺激性の緩和という意味では、エビリファイがよく効いているのかもしれません。

 

なにかが、治ってきているのかもしれない。

もしくは、単に調子がいい時期なのかも。

 

とりあえず、よかったなあと思います。