かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

日記:勤務だいたい50日目

うちの学級では折り紙遊びが大流行。

折り紙といっても、「折り」はしていなくて、ちぎったり丸めたりセロハンテープでとめたりなんだけど。

 

昼休み。いちばんの子が「てんて!どーじょ!」と何か手渡してきた。黒い折り紙を斜めにくるっと丸め、テープでとめたもの。

「あら、のりまきかな?ありがとう。いただきまーす」と言うとご立腹。サラサラの髪の毛をぴょんぴょん揺らしてとっても怒っている。

「んー、これはなーに?クレープかな?あ、おすし?」などと聞いてみたけれど、どうにも返事が聞き取れない。発音は「バンバ」とか「バッバー」としか聞こえないし、一生懸命動かしている手のサインは私が知らないものだった。

 

「うーん……なんだろう……でもありがとねぇ……」と肩を落としていると、その子がやれやれといった様子で不器用に片ひざをついた。

 

「てんて!けっこんてくらあい!」

 

突然のプロポーズにびっくり。

「はなたば」って言いたかったんだね。

 

マカトンサインもきみのことばもまだまだ勉強が足りない私に、あきらめないでたくさんお話ししてくれてありがと。