かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

12月27日 給食指導、ふたたび。

3か月ほど前から、週に1回、公立小学校の特別支援学級で支援ボランティアをしています。

その学級では、朝の会で日直の子どもがその日の献立を読み上げます。

そのときに、知らない名前の料理や、匂い・食感・見た目が苦手だとわかっている料理の名前が出てくると、「うへぇ…やだなぁ…給食食べないで帰りたい…」と思います。もちろん、そんなことはおくびにもださないようにしているけれど。

とっても勉強になるし、やりがいもあるボランティアといっても、給食のことを考えるだけで朝から憂鬱なのです。

 

ちなみに、どのくらいの頻度で給食に苦手な食べ物が入っているかというと、

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は好きじゃない食べ物だけど、がんばれば噛んで食べられるもの。

×は苦手すぎて、噛むのは無理なのでそのまま飲み込むもの。

(献立表はネットから拾ってきたどこかの小学校の過去のものです)

 小学校のときから少し改善されたとはいえ、2日に1度は「・・・ごっくん」しないといけない食べ物が入っています。噛まないで飲み込んでいるばかりいるから、私たぶん人よりも食道太いと思うぐらい。

 

そんな私であっても、夢である小学校の先生になるためには、「給食指導」というものをしないといけません。

 

  

 

今回は、給食指導をとおして、偏食の子どもに私はいったい何ができるんだろう、ということを考えました。

参考になったなーと思うサイトふたつのメモです。

 

 

(中略)

感覚の特性に応じた調理で“偏食”改善へ

発達障害のある子どもの中には、強いこだわりがあったり、経験したことがないものに極度の不安を感じたりする子も多くいます。まずはこうした不安を取り除くことが大切になってきます。

広島市にある療育センターでは、子どもが食べやすいように調理して偏食を改善していこうという取り組みを行っています。

画像(聞き取りシート)

ここではまず、子どもの食事の傾向を細かく親から聞き取ります。それをもとに、一人一人の子どもの感覚の特性に応じて、給食の調理方法を変えています。たとえば、固いものが食べられない子どもには、食材をミキサーにかけたり、ふやかしたりして食感を軟らかく仕上げます。

画像(たまねぎをミキサーにかけているところ)

反対に、軟らかい舌触りが苦手な子どもには、具材を素揚げして、サクサクの食感で提供します。さらに、イラストなどを使って食べられる食材だということを示し、子どもに安心感を与える工夫もしています。

こうした工夫を重ねることで、偏食の子どもの9割以上が特別な調理を施さない通常の給食が食べられるようになっているということです。

実際の給食指導の現場では、なかなか調理しなおすということはむずかしそうなので、他の方法を考えました。

「イラストなどを使って食べられる食材だということを示し、子どもに安心感を与える工夫」、なるほどなと思いました。今までなかった視点。

 

言われてみれば、私が小学校のとき苦手だったキクラゲ。

「きくらげ 写真 フリー」の画像検索結果

「茶色くて、ぬめぬめして見える。これは本当に食べ物なの?」と思っていました。

「これって食べ物?」って一度おばあちゃんに聞いたら「そんな失礼なこと言うんじゃない!」って怒られたから、その後は黙っていたけど。

 

同じような理由である食材が苦手な子、そこそこいるかもしれません。

①ある日の献立にその食材が入っていることがわかったら、休み時間にタブレットなどを使って、「その食材がどんな場所に育って、どんなふうに調理されるのか」を見せる。

「ほかのキノコといっしょだよ。森でこうやって育ってるんだよ。だから、ほかのキノコみたくおいしく食べられてるよ」って説明したら、ちょっと納得がいって食べる気になるかもしれません。(私個人はキノコ類全体が苦手だったから、この説明だとちょっと逆効果だろうけど)

  

 

②食材を直接ブツンブツン切れる清潔なキッチンばさみかナイフを用意しておいて、苦手な食材を細かく切り刻む。

苦手な原因が味ではなく、見た目だったり、食感だったりする場合に有効だと思います。それこそキクラゲなんかは、細かーくなってしまえば見た目気持ち悪くないわけだし。

今日食べられなかったザーサイも、飲み込めない理由はあの生ガキのような見た目。味はそこまで嫌いじゃないんです。だからあれも、細かくしてもらえれば、食べられると思います。 

 

 

 

あと、これは解決法ではないのですが、これは私自身の経験から…

鼻をつまんで食べる子がいても、きつく怒らないであげてほしい!

作った人が見たらいい気持ちがしないのはわかります。おとなになったらそんなことできないのもわかります。

でも、がんばって食べようとしてるんです。なんとかオエェッってならずに飲み込むためには、他に手段がないときもあるんです。

「鼻つまむの、ほんとはあんまりよくないよ。やらないで済むなら、やらないでおこうね」ということは伝えても、やっている子に対してピシャリと叱るようなことはしたくない。

本人だって、やりたくてそうしているわけじゃないんです。

 

 

「触覚防衛」の改善とはなんぞや 

これも具体的な実践案ではなくて、参考になったサイトもうひとつのメモ。

「触覚」の使い方の崩れを改善して「偏食」を減らそう
「偏食」の改善には、3つのポイントがあります。
①食べるのが楽しい雰囲気を作ること。
②共感しあえる大人や、友だちとの人間関係から、食べることに挑戦すること。
③脳の配線回路が混乱している子に多く見られる「触覚防衛」を改善すること。

とくにこの

③ 「触覚防衛」を改善すること

というのは初めて聞きました。

防衛反応が出やすい「触覚」について、「注意を向けて使えば怖くない」という経験を積み重ねていくことで、感覚の使い方を学びましょう。これらの遊びの積み重ねが「聴覚過敏」や「嗅覚過敏」など、ほかの感覚過敏の改善にもつながります。

【作業療法士監修】発達障害の子供に偏食が多いのはなぜ?対処法は? | HugKum【小学館公式】

また本を読んで少し詳しくなったら、まとめたいと思います。