8月11日 どーしょもない味覚
もう何度も考えたり、記事にしたりしている、味覚の問題。
ぜんぜん、解決しないのです。
好き嫌いの多さを、「どーしょもない奴だな」と笑われたこと。
他愛ない冗談だとわかっていても、すなおに、傷つきました。
頭のなかにごつごつした岩が入ってしまったように、その場面を繰り返し繰り返し重たく思い返してしまいます。
うまく消化できない理由を考えてみることにしました。
たぶんふたつ。
ひとつは、
何も知らない人からしたら悪気なくそう感じるんだな、「いい年してこんなに食べられないものあるなんて、どーしょもない奴」と思われるんだな、と思い知ったこと。
つまり、来月に教育実習で出会う、先生方や他の実習生、そして子どもたちからも、そんなふうに思われるかもしれないんだなって。
じゃあ、じゃあ、どうすればいいのでしょう。
私だって克服したい。できるなら、とっくにしています。
これでも、大きくなって、食べられるようになったものもかなり増えたほうなんです。
だけど、そんなこと外から見たって何もわからない。
がんばっておひたしを飲み込んでも誰もほめてくれないのは当然で、おなかがぺこぺこなのに食べられるものが白ごはんしかなくて困っていても誰も気づかないのも当たり前で、好き嫌いは、ただのわがままに見える。
発達障害を言い訳にしたくないけれど、実際それによる味覚過敏で食べられないものが多いのは事実です。そして、発達障害は、外見からはわからない。
どうすればよいのでしょう。
それこそ、どーしょもない。
どうしょもないけど…これからもずっと、わがままと見られ続けていくのかな。
ふたつめに、悔しかったこと。
自分で、何も言えなかったこと。言わなかったこと。
特別支援の勉強をしていないと、なかなか「発達障害から、食べ物の好き嫌いが激しいことがある。それは、努力では解決できない」だなんて知識、もっていません。
私と同じ学科を卒業した友人とはいえ、それは同じこと。
知らないんだもの。
仕方ない。
そう思って(そしてその場の雰囲気を壊したくないということもあって)、とくに何も言わなかったけれど。
ほんとにそれで、よかったんでしょうか。
私と同じく、将来小学校の先生になるかもしれないのに、知らないままにさせてしまって、よかったんでしょうか。
「『どーしょもない奴』って、ひどい(笑)発達障害とか味覚の問題でほんとうに食べられない子もいるし、言われて傷つく子もいるかもよ(笑)」
って、冗談半分に伝えればよかったな。
そんなもやもやを抱えつつ。
今日も、夕食のズッキーニを噛まずに飲み込む。