6月11日 言い訳にしたくなかったのに
日記。
ちょっと落ち込んでしまって、絵を描く元気がでない。
今日の国語の授業では、模擬授業といって、ほかの学生を児童役にしてみんなの前で短い授業を行いました。直後に、これまたみんなの前で、先生から「S+!」とか「B!」とか評価を受けます。
模擬授業は我ながら満足のいく出来でしたが、満点評価はもらえませんでした。1か所、児童(学生)の発言を聞き違えて黒板に板書してしまったところがあり、大きな減点となりました。
具体的には、「触覚」を「視覚」と聞き間違えてそのまま文の解説をしてしまい、教科書の詩を間違って解釈している、ということでした。事前に教科書をもっと読み込んでいれば、防げるミス。痛恨。
大きな教室での聞き取り。
不安に思ってできるだけ聞き取りをしない授業構成にはしてあったけれど、これほどの減点につながると思わず。
先生に評価されている最中、咄嗟に、
「配慮願いを出したと思うのですが、音の聞き分けが苦手なんです」
と口を出してしまいました。
「あら、耳がアレなんだっけ。悪かったわねえ」
と先生は言い、授業後にも改めて謝られました。
悔しくて悔しくて。
まだ次の授業があるのに、涙がにじみました。
教科書をきちんと解釈できていればしなかったミスを、自分の聴覚的な苦手さのせいにしてしまったようで。
自分の正しい評価のところまで、「配慮」させてしまった。
たしかに、言葉が聞き取りづらい苦手な状況でした。
「では、隣の人と話し合ってください」というがやがやした場面でも、ひとつひとつの机に近づいても、みんなが何を言っているのかわからなかった。
だけど、やっぱり、なんだかフェアじゃないことをしてしまった罪悪感のようなものがあります。なにか、ずるいんです。
いや、ずるいことなんて何もない。
そう思うけれど、
悔しいんです。情けないです。後ろめたいというよりも、ひたすらに悔しい。
それだったら、何も言わずに、そのままの評価を受け入れればよかった。なんでいらないことを言ってしまったんだろう。
自分で自分に言い訳しているみたいで、嫌です。
眠れない理由は、もうひとつ。
私、こんなんでほんとうに、学校の先生になれるんでしょうか。
小学校の教室の騒がしさなんて、大学のそれとは比べものにならない。話す速さも、聞き取りづらさも。
「うるさい場所でパニックになります」なんて言ってる人が、ぎゃーぎゃー子どもがぎゅーぎゅーしている空間に毎日通おうとしている方がおかしいのかもしれません。
立ちっぱなしですぐに貧血で倒れる人が、45分のたちっぱなしを繰り返す授業者なんて、向いてないことこの上ないのでしょう。
そうなのです。
たぶん、私は自分のやりたい職業に、向いてないのです。
考え始めると、また眠れなくなってしまいます。
だから、
3か月後の教育実習をしてみて、それから考える。
それまではとりあえず、目指すだけ目指す。細かいことは考えずに。
そう思っているものの、いつどこでほんとうに適性を考え直すべきなのか、不安なままです。