かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

6月14日 改善されてきたことリスト

 この私が、おととい映画を見にいくことができました。

 耳栓の上からさらに手をふたをしたままの2時間だったけれど、体の奥に響く音の場面でも落ち着いていられて、映画自体を心から楽しむこともできました。

 

それに今週は、今まで騒がしすぎて入ることができなかった学食で食事をすることができました。

居心地がよいわけではないけれど、「そこにいられる」ようになったというのが大きな成長。

 

聴覚と視覚の過敏、なんだか最近調子がいいみたいです。

 

 

この機会に、3か月前に書いた困っていることリストの内容を振り返ることにしました。

 1-1.駅や太い道路が怖くて、学校の行き帰りがすごく大変です。

通り過ぎる電車の轟音や人混みの喧騒におびえる毎日はさようなら!学校のすぐ近くに引っ越したおかげで、通学はこれ以上望めないほど楽になりました。

薬に慣れてきたのか、太い道路も昼間は怖くなくなりました。

夜は近づいてくる光が相変わらず苦手だけれど、ものすごく困るというほどではありません。夜の自転車の運転もかなり安全になりました。

 

 

1-2.うるさい場所で人の声を聞き取るのが苦手で、授業で困る場面があります。

これは、今もちょっと困っています。

それでも、だいぶ改善しました。

授業が始まるまでのわずかな時間のガヤガヤに、心が落ち着く薬を慌てて飲むようなことはなくなりました。

 

 

2-1.ゆったり落ち着ける場所があまりありません。

2-2.家族に上手く伝えられなくて、家族と一緒にいるときがいちばんつらいです。

両方とも、一人暮らしで解決しました。

新しい家は静かでふわふわで、とっても落ち着きます。まさに、私の巣というか、帰るべきところというかんじがします。

1時間目2時間目がつらくても、50分間の昼休みの間にいったん家に帰ってごはんを食べたり、仮眠をとったりするだけで、一気に心がチャージされるのです。

ジッカには、また元気になってから帰ります。

 

 

ここまで生活が楽になったのも、障がい学生支援室のインコ先生と、国立精神神経医療センターのさかな先生と、誰よりも、ずっと私のことを支えてそっと手をひいてくれたしーちゃんのおかげです。

 

私、どうお礼すればいいのかわからないのです。ほんとうに、ありがとうありがとうって、どれだけ言っても何も伝えられない。

私だったら喜ぶような、山盛りの高級ツナ缶も、ビーフジャーキーや鮭とばも、いらないという。お金で払えばいいようなものでもないし。

「かっぱちゃんが元気に楽しく過ごしてくれれば、それでいいよ」

しーちゃんは微笑んでそう言うのだけど。

返しても、返しても、恩が返しきれません。

 

 

話を少し戻して。

ときどき、こころが元気じゃないときもあるけれど。

でも、少なくとも、体は元気になってる。毎日は、すごく過ごしやすいものになってる。

まずはそのことを思い出さないと。

それからまた、ゆったり、ゆったり、こころを休められる余裕が出てくるといいかな、と思います。