4月26日 勘違い語録メモ
字数に困った学校の読書レポートで、苦し紛れにこんなことを書きました。
“誰かが私に向かってある単語を使えば、それが極端に変わった単語でないかぎり、のちに私がほかの誰かに向かって使っても、私が理解したのと同じやり方で理解してもらえる、と確信することができる。”
(スティーブン・ピンカー著「言語を生み出す本能(上)」NHKブックス)
そんなことはないのではないか、と私は思った。言葉の意味なんて気まぐれで、話す相手、話される相手によってくるくる変わってしまうのに、と。
(中略)
私にとって、言葉は“私が理解したのと同じやり方で理解してもらえる”ものではない。
具体例を挙げてみる。
私が小さい頃、夕方に祖母の作った夕食を食べていると、母が帰宅するのが毎日のルーティーンだった。そんな母が、ときどき、夜10時近くになっても帰ってこない日があった。祖母は、「月末だからだよ」と言う。
高校に入ってからも長らく、私は「ゲツマツ」とは「大人がいつまでたっても会社から帰らせてもらえない特別なイベント」のことだと思っていた。高校生だから、実に16年間以上、「ゲツマツ」という言葉を勘違いしていても何も不便がなかったのである。同様の例は挙げるときりがない。
幼い頃から本を読むのが好きで、語彙は同年代の友達と比べて豊富だった私ですが、ときどき単語の勘違いで驚くこともありました。
それ自体は誰しもよくあることだとは思うのですが、おもしろいので、中学生以降になっても勘違いしていた語録を思いつくぶんだけメモしておくことにしました。
随時更新。
勘違い語録
- ゲツマツ (月末)
大人がいつまでたっても会社から帰らせてもらえない特別なイベント - ハッポウサイ (八宝菜)
ハクサイとかナッパの仲間。白と緑色で、苦い野菜の名前。
- ジジ会 (自治会)
ときどき夕方に行われる、地域のおじいちゃんたち限定の飲み会。トランプとか室内ゴルフとかする楽しいパーティーのこと。 - ニジ会 (二次会)
ジジ会を真似っこして行う、家の誕生日会の後に食べられるデザートのこと。 - さようなら
今すぐ家に帰りますということ。(学校で「さよーなら」をしたら、先生もすぐ家に帰るんだと思ってた) - おんどく (音読)
宿題の別名。 - ハノン
宿題の別名。
外国語。(ピアノの宿題でいつもハノンという音楽家の本が出されていたため) - 五十歩五十一歩
どちらも大して変わらないこと。(この勘違いはわざといつもこの言い方をしていた父の責任) - ねったい (熱帯夜=「ねったい」+終助詞「や」=「暑いや~」みたいな)
暑くてねばねばねちっこい - 住所
電話番号の別名 - ンーエーいん会 (運営委員会)
お父さんとお母さんがいつまで経っても帰ってこない日のこと。 - おつかい
その家でいちばん年寄りの人(おばあちゃんとか)が出かけること。 - ごみの日