2月24日 プロマゼバム:ぬるぬる膜のスライムになる薬
大学の保健管理センターで出されるプロマゼバムという薬を飲み始めて、2か月経ちました。
効き目と副作用について、私なりにだいぶわかってきたのでまとめなおします。
- 過呼吸のもととなるような、不安・パニック症状を防ぐ薬
- 頓服の薬
- 30分ぐらいで効きはじめて、効果は6~7時間続く
- 「音がしんどくて胸がドキドキする」「今日は調子悪くて電車に乗るのが不安」というときに飲む
最初は頓服でしたが、猛烈な眠気と倦怠感があるので、その後飲むタイミングや量をいろいろと調節し、今は基本夕方に1回+調子が悪くなりそう/頭がよくわかんなくなったときに飲んでいます。
薬の効果
上手く効いたり、そうでなかったりします。同じ1錠飲んでも、「おお…効きすぎ…薬の力すご…」のときと、「効いててこんだけしんどいの!?」のときと、差が激しい。生理痛のときの痛み止めのバファリンみたいです。
上手く効いたとき
いちばん効果的なときは、こんなふうにぐりぐりと頭に刺さってくる刺激から
体をすっぽり包んでくれるぬるぬるの膜ができます。
トラックが通り過ぎる轟音は聞こえる。でも、私の安全圏には入ってこない、遠くの話。ガヤガヤ話し声も響いてるみたいだけど、私には関係ないところの話。関係ないから、ドキドキしない。
そういうかんじがします。音がぜんぶ、他人事になるんです。
別の言い方をするなら、
いつも通り、大きく聞こえることは、聞こえるのです。
でも、それが私の体を素通りしていくかんじがします。眠くてぼーっとしているのもあるけど。
頭がボウルじゃなくて、ザルになったようなかんじ。
耳から入る人の声、空調の音、椅子の動く音が、普段はどんどん頭の中に積み重なって重く苦しくなっていくのに、今日はそれが入ってきても溜まらずに通り抜けていくのです。
というような。薬すごいです。
副作用
ひたすらに眠い。体が重い。おうち帰りたい。部活も絵もごはんもほかの好きなことでも、ぜんぶめんどくさい。
何かをするには、体がすっかり溶けちゃったみたい。でろ~んとしたスライムになってしまいます。
効きすぎたとき
手足や耳まで、膜の外の「自分に関係ないですエリア」に出てしまうことがあります。
手や足の先が膜といっしょにどろんと溶けていくみたい。とっても変な感覚です。
ものすごく眠いときと同じように、授業中だとノートを取るのが一苦労。実施、とても眠くてそうなっているんだろうというときが多いけれど、手足がどろどろだけど思考はクリア、みたいなときもときどきあります。
寝る直前にここに陥ると、落ち着かなくなります。
眠たいけど、とろとろ溶けてく感覚が気持ち悪くて、このまま自分が眠ってしまっていいのか心配になるのです。
ちょっと前にそうなったときのメモ。
このときどうやってぬるぬる膜から脱出したのかは覚えてないけど…たぶん、眠さに負けて普通に寝たんだと思います。
周りの関係ある音まで、膜の外にいってしまうときもあります。副作用と言っていいのか、とにかく効果が出すぎている状態です。
いつもの、頭の処理が追い付かなくて、ことばが右から左に流れていく状態に似ています。
ただ、ことばの理解が追い付かないというよりは、集中し続ければ意味はわかるけど、ちょっと気を抜くとすぐ『自分には関係ない、背景の人たちの会話』として頭が無視してしまう気がします。興味のないバラエティー番組を、横から眺めているときのような。
先生の話を聞くには、ザルから零れ落ちる前に、先生の声を拾わないといけません。
普段も先生の声を拾わないといけないのですが、それは新聞紙の山から必要な1冊だけ取り出すような作業なのです。なんていうか、違うのです。
そうこうしているうちに、またなんだか、へんなかんじになってきてしまいました。
(中略)
耳がゴーゴーするわけじゃない。胸もどきどきしない。息もちゃんとできる。
だけど、ただただ、よくわかんない。
わかんない。先生の言ってることも、私は今ペンを持ってノートに向かってるけど何を書いていたのかも、今からどうすればいいのかもわかんない。わかんない、わかんない。
友達の呼びかけを無視しちゃうだけならまだしも、近づいている車の音に気づかなくてタクシーにひかれかけたり、電車の発車ベルが反対側のホームのものなのか、今自分の目の前の電車のものなのかわからなかったり、わりと危ない。
量やタイミングの調整、難しいです。
上手い方法を見つけないとなあと思います。