かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

2月12日 発達検査の結果①(口頭説明)


国立精神・医療研究センターで、2週間ほど前に受けた心理検査(発達検査)の結果について聞いてきました。

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今回も、病院付き添いの学生サポーターとして、しーちゃんが来てくれたので、不安になりすぎずに話を聞けました。お給料と交通費出るんだって。よかった。

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1月16日 国立なんとかセンターへの受診:家族への説明パワポ① - かっぱちゃんの耳

 

事前に説明があったとおり、検査結果の紙そのものは、カルテデータにあたるので医療機関同士以外は見せられないのだそうです。

なので、今日は結果をもとに、検査前の診察時と同じ研究センターのお医者さんN先生が説明をする日。

こちらが紙で検査の結果シロウト用解説バージョンを手に入れるには、保険外で8000円かかるとのことでした。(5000円は、心理士さんからの説明を受けるだけの場合の料金でした)。

 

お医者さんからお話を受けて、いろいろと思ったことがぐるぐるまとまらず。

とりあえず、言われた事実の整理だけでもしようと思って、メモ。

 

 

青字:研究センターのN先生の言ってたこと

黄色字:その場での私からの質問

緑字:後からのタケノコ先生からの補足・解説

 

<WAIS-Ⅲの結果>

  • 全体的な知的の遅れはみられない。
    ワーキングメモリの数値が他の能力に比べると低いが、問題解決の処理能力に優れる。
  • 検査中の様子から、ADHDによる注意を継続する苦手さがみられる。
    →具体例:問題文の聞き返し、聞き間違いが頻繁にみられた
    (私「隣の部屋で掃除機かけたり掃除していてたので…」) 
    →N先生:=話している人の声と掃除機の音や環境音が同じ大きさで聞こえる「ASDの注意を選択する苦手さも影響しているかも」 

  • ADHDについては、N先生なら、診断をつける。
    ASDについては、傾向である。
    ※研究所はあくまで検査のためだけで、N先生はその結果を解説するためだけのお医者さんなので、診断はつけられない。それは、このあと検査結果を持っていくクリニック等での「主治医」の仕事になる。

    →タケノコ先生:これは医者によって判断が違うのでなんともいえない。過敏や自分の気持ちの整理、発達の凸凹などがASDに関わっている可能性は高い。

    ここについては、検査前のの診察時と同じ
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1月16日 国立なんとかセンターへの受診:家族への説明パワポ① - かっぱちゃんの耳

 

 

<これからの対応>

かっぱ自身

  • ASDの傾向が幼少期はもっと強かった。成長の過程で対人関係の築き方も習得しているし、これからも上達していくだろう。
    →同様に人の話に注意を向け続けるのも、トレーニングで上手くなる(掃除機の音も入ってくるけど、検査者の声にも集中できる、みたいな)

  • 信号機の見つけ方など、命に関わるところのトレーニングが必要。
    薬とこれらのトレーニングと、少しずつ周りの状況に対応する術を身につけていけばいい。

  • 「今飲んでいる薬はすごく眠くなって、やる気が起きなくなっちゃうんですが…」
    →薬に関しては、出した医者(今回は大学の保健管理センターのコツコツ先生)が責任をもつので、検査のための研究所であるここではなんともいえない。
    音や光に対しての過敏自体を直す薬はない。様々なものを試して合うものをみつけていくのがベター。

  •  「確定しないことは言えない」というのが医者の倫理。だから「現状はこういう数値で表せて、解決方法はこれで」とズバッと答えが見えない診察だったと思う。
    そもそも発達障害自体が、「特定の脳の部位が原因で…」と客観的に原因・症状・対策が明らかになっておらず、未だ研究段階。
    だからどういうふうに行動すればかっぱさんが過ごしやすくなるかもケースバイケースで手探りになるが、こうして医療的立場から分析することで、これから(必要であれば)支援を受ける際の選択肢の充実につながる。

お医者さんからの4か条

  1. 脳に負荷がかからない生活
    処理能力は高いが、負担もある
    疲れが過敏につながることもあるので、余裕のある生活を心がける

  2. 車の運転はダメ

  3. 特性への対処方法を身につける
    信号機の見分けなど、命に関わることのトレーニング
    身の安全を守る

  4. 専門のお医者さんとの連携
    主治医と相談して、自分に合う薬を見つける。もちろん、薬を使わないという選択肢もあるし、N先生個人としてはそちら推し。

 

 

<今回の検査の立ち位置>

今後、医療的・専門的ケアが必要になってくる可能性がある。そこに向かう前段階としての発達検査。

→検査によって発達障害の診断が出たり、客観的に状況が分析できるわけではない
=本人の困り度が数値化されるわけではない
=検査結果よりも、かっぱさんの主観が大事
→認知の特性を調べて、今後のケアにつなげるためのひとつの手がかり