3月26日 作動記憶と処理速度
昨日届いた、発達検査の結果についての話。
数値を見ていて、ちょっと気になったところがありました。
それは、「作動記憶」と「処理速度」の欄。
作動記憶 98 (誤差の振れ幅 92-104)
処理速度 140 (誤差の振れ幅 130-143)
他の数値はだいたい同じくらいなんですが、このふたつだけちょっと仲間外れ。
あと、ふたつの差が42もあります。作動記憶=ワーキングメモリも、処理速度も、「いま現在目の前にある情報をこの場で処理する力」という意味では似た能力であるイメージをもっていたので、ここふたつの値が離れているのは意外に感じました。
よくよく説明を読めば、作動記憶と処理速度は、別の力とわかります。
作動記憶は、覚えておく力。言語性IQのひとつ。
記憶した情報を、メモしたりすることなく、頭のなかだけで操作する力も含まれます。
検査のなかでいえば、数字と文字の並び替えで問われていた力です。ランダムな数字+五十音の文字をいくつか読み上げられ、それを頭の中で数字順→五十音順に並び替えて言います。(例:Q.「3, い, 8, お, 1」→「1, 3, 8, い, お」)
たしかに検査のとき、「あ、これ苦手なやつだ」と思います。ついつい、何かに書いておきたくなります。だって並べてる間に、最初の数文字は忘れちゃうし。何なら読み上げを聞いている間に飽きて忘れちゃうし。
処理速度は、単純な作業のスピード。動作性IQのひとつ。
検査中では、記号を書き写したり、同じ記号を探すなどの単純なタスクでした。
学校の小テストやこの検査のように、短い時間なら、まさに得意な分野です。心理士さんに「時間が短いです。たぶん最後まで行かないですが、諦めずに取り組んでください」と言われた書き写し課題で最後まで書ききることができたので、ちょっとドヤ顔したのを覚えています。でもあとちょっと長くなると、飽きてしまって集中力が続かないと思います。
ふたつの力が似たものではないことは、納得なのです。
気になるのは、42という数値の差です。
お医者さんからの口頭説明でも、心理士さんのこの紙の解説でも、とくに何も指摘されていないので、まぁいいのかもしれないけど…。
気になる理由は、以前、お気に入りのADHD当事者の方のブログで、よく似た記述を見つけていたからです。
(中略)
この方の場合、
・処理速度と作動記憶の群指数に、最も大きな32の差がある
・32という差は、発達にデコボコがあって日常生活で困ることがあるといえる
のだそうで。
初めて読んだときは「へーーーなるほどねーー」と興味深く感じていただけなのですが、今はどうにも他人事に思えません。
もちろん、ネット上の情報ですし、2016年時点だから最新の見解というわけではないだろうし、この方とは諸々状況も違うだろうし、あんまりアテにしちゃいけないことはわかっているのですけど…
いやー、ねぇ。
気になっちゃいます。
次回、国立精神神経医療研究センターに行くのは、4月1日月曜日。
そのときに、さかな先生に伺ってみようと思います。待ち遠しい!