かっぱちゃんの耳

感覚過敏やらADHDの診断をもらった大学生が、特別支援学級の先生になりました。

11月30日 手帳作りが好き、予定を決めるのが好き(2)

頭のなかに、1日の自分の動きがイメージとして入っています。朝学校へ行く電車に乗る自分から、夜家でパソコンをたたく自分まで、ひとつの動画のように見えます。

だから、急な予定の変更があると、現在の時間までそのビデオを巻き戻して、新しく「今からやることをする自分の図」を書き直さないといけません。その作業は一瞬だったり、しばらくかかったりします。

という話のつづき。

 

 

で、小さい頃は、そのイメージ書き換え作業中は、じっとしていたようです。

 

中学に上がる前だったか、家族旅行先の小島にて。
予定していた空中アスレチックに行けなくなりました。

それを聞いた途端、泣いて怒る妹。母はいつまでも泣き止まない妹に、「ほら、お姉ちゃん見てごらん。もう切り替えて、ちゃんと楽しんでるよ」と言いました。

私はスキップ(と高校まで自分で思っていたぶきっちょ連続片足飛び)をしながら、「べつに楽しんでないんだけどな」と思いました。

船に乗って帰る自分を想像するのに忙しかったのです。楽しみにしていたことが急になくなって、頭のなかの「こう動くんだ」絵本が突然使えなくなってしまって。それで困って困って、とりあえずスキップをしようと思ったのです。なんか、スキップをするとちょっと落ち着くから。

 

予定変更を聞いて少し経ってから、悲しくなったり、いらっとしたりしていました。口喧嘩のときはその場でぽんぽん反論が出てくるのに、それがスケジュールや自分のやることリストに関わるとなると、頭に沁みこむのに時間がかかるんです。

と、気づいたのは、大きくなってから。

イメージ書き換え作業と感情を感じることが同時にできるようになりました。できるようになってようやく、今までそれが苦手だったとわかりました。

 

覚えてます。

仕事から帰ってきた母が「今日、お祭りいくの、なしにしようか」と言いました。私は即座に「えーなんで!」と口をとがらせました。

頭のなかでシュルシュル、お祭りの代わりに家で「ドラえもん」を見る様子を描きなおしながら、「楽しみにしてたのに!なんで!」と不満に思うことができました。

そのときに、「あ、いま私、すぐに怒った。考えながら怒った」となんだか不思議に感じたのを覚えています。たぶん、中学のときです。(授業で習った言い方をすれば、メタ認知の発達ですね)

 

だから今は、「体調が良くないから、明日は映画は行かないことにしよう」と聞いても、すぐに「えー!かなしい!」と反応します。反応しながらもちろん、頭の中ではシュルシュルやってます。同時進行の速度も上がった。成長!

 

しっかしそもそも、後から直すのに時間がかかるぐらいなら、「今日一日」「明日のおでかけ」とか想像しなければいいのですよね。

わかってはいるけれど、どうにもこうにも癖になっています。勝手に頭にできてるから、どうしようもないのです。

 

 

さて。

まとまりがなくなってしまいました。

 

予定を立てるのが好きです。やることの順番を立てたり、頭のなかに予定の予想図を作っておくのにとっても役立つからです。

同じ理由で、手帳を書くのも好き。

 

でも、手帳にタイムスケジュールを作っておくのは、その予想図をすぐに描き変えるのにはちょっと逆効果なのかもしれないな、って昨日なんとなく思いました。

なんでだろ。To Doリストは予想画像を組み立てるのには便利だけど、いちど作っちゃった予想映像を消すのには使えない、ってことなのかな。

んー、わからん。

けど、とりあえず手帳作りと予定決めは、今後も私の趣味です。