12月13日 頭は高速回転…の、つもり
12月12日分の、困ってたメモ
昨日の夜、帰宅した直後はとくに何も問題なかったのに、お風呂から上がったあと急に、よくわからないことになってしまいました。
こないだ、困ったときの状況をささっとでいいから記録に残しておくとよいと勧められたので、書いておきます。対応や予防に効果的らしいです。でも無理に思い出すな、と言われたので、あんまり克明にイメージしないように気を付けつつ。
なんていうんだろう、頭が回転しすぎる?
でもそのわりにワーキングメモリが急に狭くなる?
よくわからないけど、とにかくいろんなことがぽんぽんぽんぽん頭に浮かんできてしまう。でも浮かんだことを行動に移す前にすぐ忘れてしまうというか、次のぽんぽんでかき消されてしまう。
もう少し具体的に書きます。
お風呂から出ました。髪を乾かそうと思いました。
玄関のところに干してあった折り畳み傘が目に入った。ああ畳まなきゃな。でもその前にパジャマ着なきゃ。
あ、でもパジャマに水滴がつくのは嫌だな。髪を先に乾かすんだった。
ドライヤーのほうに振り返れば洗濯機。うわあ洗濯物溜まってた。回さなきゃ。父上怒るだろうな。
父上怒るといえば、まだ干してた洗濯物取り込んでないんだった。それやってからだ。向こうの部屋だ。それやってから…なにするんだっけ。そうだ洗濯物。
でも洗濯機回すならタオルも入れないと。じゃあ髪拭いて、乾かしてからか。洗濯物は後でやるって覚えとこ。
あ、お米炊くの忘れそう、まず先にやっとこ。
そういやお風呂の部屋から出る前にパジャマ着ないといけないんだ。ああでも髪濡れてる。後で着よう。
テーブルの上にさっき買ってきたインスタントコーヒーの箱が出しっぱなし。父上が帰ってくる前に、棚にしまわないと。なんだっけ他のこと。なんだっけ。
あ、なんか寒い。
そこまで来て、自分がまた、うろうろゾンビ状態になっていると気づきました。
目についたやることのところに引き寄せられてしまうんだけれど、その前にまた別のものを見つけてそちらに行ってしまう。そして最初のころに「これは後でやろう」と思っていたことを忘れているので、途中でまたちらっと視界に入ると思い出して「やらなきゃ」となって…延々ループなのです。
その途中で、ふっと我に返れるかが問題なんですよね。
もし、気づかないままいつまでもうろうろ、うろうろ…いつか、ほんとうに自分がゾンビになるんじゃないかという気がしてちょっと怖くなります。
今日は、風邪をひく前に、自分で自分の状態に気づけました。
とりあえずすべてを放り出します。
目に入るやらなくちゃいけないものをぐっとこらえ、メモ帳にやることリストを作ります。
これだけは、なんとか体に染みこませた鉄則なのです。大変だけど。
わたわたうろうろ、自分ではきびきび動いているはずなのに、部屋散らかるばかりで、一向に進まない。
そういうときは、やることリストを作ります。
今日は、上手くいきました。
ただ、ちょっと不思議だなと思ったのは、
今回そのリストを英語で作っていたこと。
やることリストやちょっとしたメモ自体を英語で書くことは勉強のためによくやるんですけど、こんなわざわざ混乱するようなこと自分でしなければいいのに…とちょっと思いました。
でも、そのときの自分としては、混乱しているとか、頭が困っているという意識はないのです。
どちらかといえば、今すごく頭が速く回転してる!アイデアを書きとめるのが追い付かない!ああ忘れちゃう!の感覚に近いのです。
思考や処理速度は、むしろ普段より良いぐらいのつもりなのです。こないだも書いたように、”自分ではキビキビ動いているつもり”なのです。
だから、いつもや余裕のあるときのように、調子こいて英語でのメモなんてしたのだと思います。
なにはともあれ、今回は、ちゃんとやることリストを順番にこなすことができました
やることもすべて終わったし。なんとか静かに動けるようになってきました。
と思った矢先の。
物干し竿にずらりと並んだ、黒いハンガーたち。
普段はとくになんとも思わないのです。
なのに、急にこれが怖くて怖くて仕方なくなってしまって。
目を逸らしたいのに、逸らせないのです。ひどくショッキングな映像を見たときのように。どんどん、気持ちがざわざわしてきます。(もちろんこのハンガーの見た目からもいろいろイメージが溢れ出てきたんだけれど、描写しようとするとまた落ち着かなくなるのでやめときます)
そのうち、物干しざおの細長い形、暖房に揺れるカーテン、床におちたその影、ぜんぶが嫌なものになってくるのです。
無意識のうちに目を細めて、手を握り締めてしまう。
まさに、記事にしたばかりのこの状態でした。
今回は静かな場所だったこともあって、耳からのどばどば波はありませんでした。
怖い、怖い、いろいろ入ってきた、どうしよう。
どうしよう、どうしよう。そうだ、誰かに言わなくちゃだ。早めに困ってるって伝えないといけないんだ。
でもどうしよう。ママと父上はまだ仕事かな。すごく友達に電話したい。いやでも最近お世話になりすぎてる。電話できないや。どうしよう。
こういうときは、ほかにどうするんだっけ。習ったはず。なんだっけ、なんだっけ…
ふと我に返ると、玄関のドアが開いて、父が帰ってきたところでした。私は畳みかけの父のズボンを手にもったまま、台所をうろうろしていました。
それで、一件落着。
今考えれば、父の帰宅後も、しばらくは落ち着かなかったのです。
父は私がとんちんかんな曜日で明日の予定を聞いたり、スリッパをそこここに忘れて歩き回っていたりするのを見ていたと思いますが、「まあいつものこと」としてとくに気にはとめていないようでした。
少しして、父はずらりと並んだハンガーを見て、
「なんか、急にハンガー増殖したよな」
と何気なく言いました。
「なんで勝手にこんなに増殖するんだよ。ハンガーが子ども産むのかよ」
冗談めかして言う父のことばに、また頭がざわざわ。
「ああ、(クローゼットに掛けてた)薄い上着とかコートをしまったら、けっこう出てきたんだよ」
なんて答えながら、瞬時に湧いてきた新しいイメージたちを打ち消すのに必死でした。
ぬらぬら光る無数の卵。
枝に「オヤ」の肩が並んで…
…やめておきます。
その後はとくに何も問題なく、寝ました。
メモおしまい。