12月31日 自動車学校をめぐる攻防と心情メモ
さんざん、ブログにも書いてきたことだけれど。
自動車学校が、つらい。行きたくない。
でも、行かなくちゃいけない。
気のせいじゃなくて、ほんとうに、ほんとうに音がぎゃあぎゃあ降ってくるように感じるんです。自分でやろうともなりたいとも思ってないのに、過呼吸になっちゃうんです。ほんとに夜の車がすごく怖いんです。自動車学校が嫌でそうなってるんじゃなくて(それも少しあるのかもしれないけど)、ほんとのほんとに、強い光と轟音の洪水である暗い路上で運転するのがしんどいんです。
昼間の教習だって、辛いんです。たしかに、夜のほうが音や光がとくにしんどくてパニックになってしまうとは言ったけど、昼間なら大丈夫なんて話したわけじゃない。
周りが明るくても、やってきて通り過ぎる対向車(とくにトラック)の轟音が辛い。踏切の目の前で止まると、息が苦しくなる。
私、私、そうやって言ったのに。
きっといつも診察のときはいっぱいいっぱいで、私はお医者さんにきちんと伝えることができていなかったんだろうとは思います。それに、そういえば、親との話し合いに疲れ切って、「もう大人しく自動車学校に行ったほうがいいのかな…」って一度つぶやいたことがありました。あああれがよくなかったんだ…。
どうしても、まじめなトーンで言えないんです。
「自動車学校がしんどい。通学の電車がつらい」
そんな弱音を親の前で、妹の前で吐きたくない。怖いものなしでしっかり者の長女でいたいんです。いつも元気いっぱい、留学から帰ってきて、大学もバイトも車校もバリバリがんばる自慢の娘でいたいんです。
そういう、つまらないプライドと。
(中略)
がんばって、がんばって、がんばって
「教習ね、対向車の音とかライトが怖くて、手が固くなっってきちゃう。どうしても無理なの」
って、言ったって、むだなんです。
今日また、母から、言われました。
「自動車の免許だけは取らないと、ほんとうに困るんだよ。
子どもが急に病気したりとか、習い事の送迎とか。それこそ、部活とかの送迎当番だってあるんだよ。もちろん、就職にだって不利だし…」
そのとおりなんだろうなって、思います。
私の地元はものすごく田舎というほどでもないけれど、生活には自動車が必要な地域です。そして、私は卒業後地元に戻ることを条件に、東京の大学に進学しました。
「うん、だから免許とれなかったら、東京で就職する。東京なら、車の免許は必ずってわけじゃないから」
「あんなうるさいところで一生いきてくの?」
「東京だからってどこも都市ど真ん中じゃないんだよ。●●さんちみたいに、電車もたくさん通ってて便利だけど静かで暮らしやすい街だっていっぱいあるし」
「地元に戻るっていう約束は?」
「そもそも私、一生日本にはいないかもよ。東京で働いてお金貯めて、スウェーデン行って学校入りなおして、現地の教師をやる!」
「夢物語だね」
夢物語なぐらい、私がいちばんわかってます。
スウェーデンに教師の職業ビザはないから、日本で現地の人と知り合って結婚でもしない限りビザが取れないとか、そういう現実的な面は母よりも少しはわかっているつもりです。
母のほうがずっとよく知っているであろう、運転免許がないことでの生活上での不利益、不便についても、ほんの少しくらいはわかっているつもりなのです。
もう既に親に払ってもらった、自動車学校への多額の入学金。
父の言うように無駄にするのかと聞かれれば、何も言えなくて頭を下げるしかできない。
わかってるんです。
行ったほうがいいに決まってます。
将来のことも、金銭的なことも、どんな面から考えても、そりゃ一度「取る」と決めたんだから、ちゃんと卒業して免許を取得しなくちゃいけない。そのために、教習に行って、路上運転しなくちゃいけない。
わかっているけど…。
「行かなくちゃいけない」っていうその気持ちだけでここまでなんとか続けてきて、もう駄目だって、なったんです。
ぐるぐる回ったり、後ろを見ながら進む場内教習で毎回車酔いして。2回落ちたけどかろうじて仮免許は取って。「無理無理無理」って固くなる手でなんとかハンドル握りしめて路上教習をこなしてきて。
でも、やっぱり、無理だ。
どうやったら伝わるのかが、わかんないのです。